『速報』議論されなかった「外国人参政権」
与野党ともに公約に掲げてもとのこと
- NO.9965455 2021/11/03 18:40
議論されなかった「外国人参政権」 与野党ともに公約に掲げても - 「私には選挙権がありません」――。今回の衆院選にあたって「#ニュース4U」取材班が政治や選挙への思いを読者に尋ねると、そんな声が寄せられた。
投稿した女性は日本で生まれ育った在日コリアン2世。外国籍住民の参政権は1990~2000年代に注目されたが、今回の選挙でも議論はほとんど聞かれなかった。当事者の思いから、参政権の問題を改めて考える。(玉置太郎)
「投票行ってや」娘2人にメール
投稿をくれたシンさん(67)は、衆院選の投票日を3日後に控え、2人の娘にメールを送った。
「もうすぐ選挙やけど、棄権せんと投票行ってや」
私の分まで――、という思いを込め、選挙前にはいつも送る。大阪市に住むシンさんと夫のイさん(67)は在日コリアン2世。日本で生まれ育ったが、韓国籍のため選挙権がない。
30代の娘2人は日本人男性と結婚し、日本国籍に変えた。長女は結婚前、韓国籍であることで相手の父親から結婚に反対された。「帰化するしかない、って思ったんやろう」とシンさんはおもんぱかる。
イさんは印刷会社で長年勤め、シンさんは販売や接客の仕事を続けてきた。「この国で生まれ育って、日本語を話して、働いて税金納めて、子どもも育てた。そやけど一番大事な、社会や政治のことを考えるための選択肢が、今もない気がして」とシンさんは言う。
政府は外国籍住民に対して参政権付与ではなく、日本国籍取得を促す政策をとってきた。イさんは「1世の親たちが苦労してきた生き方を見てるから、やっぱりそれ(国籍)は曲げられへん」と話す。
外国籍者の指紋登録に行った区役所で、職員から差別的な扱いを受..【日時】2021年11月03日 17:30
【ソース】朝日新聞